愛すべき耕運機ポチで畑を耕したのが1週間前。
ついに、新しく野菜を植える時がきた。
今回植えるのはじゃがいも。
わたしが初めて育てた思い出深い野菜だ。
じゃがいもは初心者にぴったりの野菜。
割と痩せた土地でも育てやすいらしいし、これはわたしも実感したところだが、虫がつきにくい。
食べるのは地下にある茎の部分だから、花を授粉させなければならないというプレッシャーもないし、
何より乾燥に強いので、水切れの心配がほぼない。
つまり、割とほったらかしでも実ってくれる、手のかからない子なのだ。
もちろん、これは一般人が野菜を育てる場合であって、じゃがいも農家さんになると話は別だと思う。
農家さんは、手をかけて大切な野菜を育てている。
いやぁ、頭が上がらないな。
しかし、そうは言っても数々の飢饉を救ってきたであろうじゃがいもさんの力は伊達ではない。
あまり手をかけられなくても、食べるに十分な量の芋をつけてくれる。
初心者にとって非常にありがたーい野菜なのだ。
さてと、久しぶりの植え付け。
まずは畝を作らなければならない。
以前祖母に畝の作り方を教えてもらったはずなのに、全然覚えられていなかった。
こればかりは数をこなすしかないのだろうが、祖母の教えに頼りきりで少し申し訳なかった。
いつか教えられずとも畝を作れるようにならなければ…
そう誓った。
畝を作るには、鍬で土を掘って溝を作り、掘った土を溝の左右に避けておく。
溝にじゃがいもを植え付けたら、左右の土を被せて山のようにする。
その時、山ではない部分を通路にするため、しっかり溝を掘る。
そんな感じだった気がする。
なんか、言葉にすると伝わりにくいな…。
じゃがいもを植え付ける時はこんな感じ。
見えにくいけれど、鍬で作った溝の中に、等間隔にじゃがいもの種芋を置いている。
種芋は、半分に切って植える。
これは春じゃがいもだけできることで、秋じゃがいもではできないことだ。
というのも、秋じゃがいもの種芋を半分に切って植えてしまうと、種芋が切り口から腐ってしまうのだ。
秋じゃがいもを植え付けるのは8月の終わりから9月上旬にかけて。
まだまだ残暑厳しい季節なので、ものが腐りやすいのである。
一方、春じゃがいもはまだ気温が上がり切らぬうちに種芋を植え付けるので、半分に切って植えても腐りにくいというわけだ。
だから、同じ種芋の数でも、半分に切って植えられる春じゃがいもの方が倍の数植えられる。
正直、結構お得だと思う。
わたしは初めて植えた野菜が秋じゃがいもだったから、余計にそう思う。
といっても、春じゃがいもの種芋であっても腐ってしまうリスクはある。
半分に切った切り口に灰をまぶしておくと予防になるらしい。
今回は祖母が事前に灰をまぶしておいてくれた。
種芋の切り口を下にして溝の中に置いていく。
等間隔になるように気をつけながら。
それから、灰と肥料を少しずつ種芋の側にまく。
ここまで済んだらあとはじゃがいもの土のおふとんをかけてあげる。
健康に育ちますようにと願いを込めて。
土を被せて畝にしたら、雑草除けのマルチシートをかけておく。
昨年秋じゃがいもを作ったときは、隣り合う2畝しか作らなかったけれど、今回はもう1畝作ることにした。
前回の秋じゃがいもは、収穫の時には少なく感じる量しかとれなかったが、意外にも春まで食べることができた。
「梅雨前には食べきれない程のじゃがいもが…ウフフフフフ」
と、取らぬ狸の皮算用をしながら不気味な笑みを浮かべるわたし。
なんにせよ、まずは芽吹きを待たなければね。
そんな楽しい一日でした。
(同じ畑の玉ねぎの様子は、別記事でご紹介しているので、読んでくださいね)
じゃあね。
むじゅん
コメント