皆実町六丁目に位置する、とある美しいお店がある。
「喫茶と雑貨 瞼」。
喫茶と雑貨 瞼(まぶた)(@salon.de.mabuta) • Instagram写真と動画
外の喧騒など嘘であるかのように、そこを流れる時間は静かだ。
喫茶をやられるようになってから訪れるのは初めて。
文学フリマの帰りに、近いので寄ることにした。
喫茶開設にあたって、以前の雑貨のみのお店の内装と大幅に変化しており、驚いた。
なんて美しい内装だろう。
夜のほんの一瞬前のような、深い深い藍色の壁は厳かで、黒い天井が珍しいのに、しっくりときている。
店の主さんがまた本当に素敵な方で、再会できたことを本当にうれしく思った。
こつ、こつ、と、クラシックが流れるお店の中に響き渡る靴の踵の音が、空間の厳かさを更に高めているように感じる。
食べたいものは、決まっていた。
「アールグレイ香るタルトショコラ」。

お供にはココアを選ぶ。
ここが、もとより上質な雑貨を取り揃えている瞼さんならではだなと思ったが、なんと茶器は自分で選ぶことができる。
戸棚の中に並ぶ、個性豊かな茶器たちの中から、わたしは黄色のラインにブルーの花が美しく映える茶器を選んだ。

このお店では、厳かな空気を壊してしまわぬよう、ゆったりと静かに動くのが大切な気がするし、それがなんだか楽しい。
主さんの優雅な動きを見習って動く。
それにしても……。
隅々まで主さんの気遣いとこだわりが行き届いていることがわかって、本当にうっとりと気持ちがいい。
お手拭きまでおしゃれなパッケージで、爽やかなレモングラスの香りがする。
しばしカニエ・ナハさんの詩集を読んで待つと、とっても美味しそうなタルトとココアを出してくださった!
お店の世界観をここまで完璧に体現している甘味の様は、感嘆するしかないほど見事なものだ。
いただきます、と手を合わせて、一口そっとタルトを口に運ぶ。
!!!
なんて滑らかな!!!
そして香りたつ複雑な香味!
このタルトがすごいのは、複雑なんだけど、決して気難しい味ではないということだ。
すごく手が込んでいる確信がありながら、シンプルに美味しさを感じることもできる。
そして、添えられたクリームも、ラムが効いて香り高く、ピスタチオとラズベリーのかけらがまるでドライの薔薇の花のよう。
ここでココアも口に含む。
はぁ〜!これが幸せか!
ぽってりとしたクリームが、心地よい香りのココアを包み込んで、とってもまろやか。

そして詩集をめくりながら、ちびちびと食べ進めてゆく。
なんだかこのお店で過ごす時間自体が「美味しい」という感じだなぁ。
食後、トランク文庫も使わせてもらいました。
すごい熱く語ってしまったけれど、本当に、替えの効かない、素敵な大切なお店なのです。
ごちそうさまでした!
また、必ず行きます。
(瞼さんでお迎えした牛ちゃんのブローチをつけて行きました🐄🥛)

むじゅん
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