あまりに良すぎたので、最高の夜だったので、珍しくライブの記録をしっかり残したいと思う。
↑参考映像
【VJみずさん】
非常に映像と音の同期について意識的なアーティストさんだなと思った。
ステージ上にはスクリーンがあって、ビートと共に、往年の大衆映画、テレビで発生した放送事故、Vtuber、ネットミーム(バキ童、動物etc…)などが切り貼りされ、短い間隔で何度も擦る様に再生される。
まさにインターネットのミームのように。
それはナンセンスとナンセンスとナンセンスの応酬で、不謹慎なんだけどなんかビートには乗っちゃうというおもしろい体験だった。
また、B級サメ映画がお好きだそうで、あまりに日本産のサメ映画がないことを憂い、ご自身でサメ映画を作るに至ったという話も興味深かった(「令和シャーク」っていうらしいよ)🦈。
ないなら作ればいいじゃない精神、イカすよね。
【SPACEGRINDER。さん】
暗い部屋の中でラップトップの明かりだけが光っている様な、そんな非常に内向的な衝動を感じたけれど、それがわたしのような人間にとっては居心地が良かった。
畝るノイズの渦、それと等価に扱われる様に渦の中に叫び入れられたシャウトが気持ちいい。
時折鳴る天国みたいなコード、電鋸みたいなギリギリ音、深夜のコンピュータの底から生まれてきそうな重低音のノイズ…いろんな音がミキサーにかけられたかの様に一緒になって音の渦として出力されて、渦に合わせて体を揺らしてしまうけれど頭はどこか冷静みたいな不思議な感覚になった。
パフォーマンス外の彼はとても飄々としている方で、そのギャップも興味深い。この日の会場のDJも担当されていた。
おもむろに靴を脱ぎ、裸足でステージに向かって行ったのがかっこよかったです。
【キマイラの造形】
3人のメンバーが入れ替わり立ち替わりしながら、ドラム、ベース、電子音、エレキバイオリン、ギターを鳴らしていた。
三者三様のようで、不思議と一体感がある。
次はどんな音がくるかな、どんなグルーブかな、と楽しく見ていた。
テープライトが光っていたり、蛍光カラーのギターがあったりと、なんというかかわいい。
そう、音のわちゃわちゃ感とグルーブ感を楽しみながらも、ステージ上のビジュアルを見るのも楽しいのだ。
今回のイベントでは唯一の複数人での参加。
真ん中にこのバンドが入ることによって、いい意味で雰囲気が変わってすごくよかった。
あと、「キメラが死んで、煌めいて」という曲をもっている者として、このバンド名に親近感を持たずにはいられませんでしたね。
【toiret statusさん】
最高。もうね、好き。
すごく好きな時間と空間でした。
人間存在に対するシニカルさと、その底に漂う悲哀と、音、リズム、衝動に対する純粋な喜びと。
体、一挙手一投足を目一杯に利用したダイナミックなパフォーマンス、一瞬一瞬を濃密に感じざるを得ないほどのアイデアの暴力、緊張と弛緩、演者と観客の境目を悠々と飛び越える空間感覚。
今、ここでそれを体感できていることが幸せで、思わず前屈みで見ちゃった。
そのくらい、引き込まれるパワーがありました。
実は、お名前だけ既に存じていて、以前YCAM(山口情報芸術センター)の中庭で彼がインスタレーション作品を展示されていたのに、わたしが行った日があと少しのところで展示期間と重なっていなくて、聴くことができなかったことがあるのです。
でもずーっと気になっていて。
今日無念が晴れたので成仏できます。
一つ一つ異なるコラージュが施されたCDも素敵でした。
【・・・[a.k.a. Nikola H. Mounoud]さん】
「スイス発“音を浴びる”体験型ミュージック!」ということで、今回のイベントは彼のジャパンツアーなのでした。
フロアに座っていたら、目の前に彼のラップトップや機材が展開されてびっくり!
「ここでやるんだ…!」とわくわく。
一応「わたし、ここにいて大丈夫?どいた方がいいですか?」と聞いたら、「ううん!大丈夫☺️」と朗らかに答えてくれた(結局みんなで彼を囲む様に立って聴いた)。笑顔がかわいい。
ステージも客席も煌々と明かりがついたまま、いつのまにかシームレスにパフォーマンスが始まっていた。
ヤバかった。かっこよすぎた。
無骨な様でいてすごく繊細な音のコントロールが痺れた。
そして、わたしが何より感動したのは、彼のパフォーマンスがすごく開かれていて、文字通り観客と同じ目線で行われているということだ。
そう、彼、なんとステージの方を向いて、一般的な観客と同じ向きで演じるのである。
だから、わたしたちにパソコンの中身は丸見えだし、客席の明かりもしっかりついていて、なんか自由に動き回りやすい心理状況になるので、ぐるぐる360度回って見るお客さんもいた。
終演後、彼とお話ししたところによると(わたしのパッション英語とパッション日本語(?)が炸裂した)、彼はその位置どりで演じることによって、お客さんと同じ音を聴きながらパフォーマンスできるのだと言った。
めっちゃいいじゃん、それ。
すごく目をキラキラさせて、お話ししているとチャーミングで紳士なのに、パフォーマンスの最後にちゃぶ台返ししてパソコン床にぐしゃーしたので笑ってしまった。草。
パンクだぜ。
「むじゅん…、むじゅん…」とわたしの名前を何度か反芻してすぐ覚えてくれたのもうれしかった。
See you again.また会おうね。
本当にいい夜でした。ありがとう。
むじゅん


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