【2023年11月14日】そっと瞬いたとき、世界の陽と陰は入れ替わった

むじゅんについて

今日はずっと勉強に耽っていたので、夕方になるまで花の水やりを忘れていた。

勉強しているのは、わたしの持病、過敏性腸症候群(IBS)の改善に良いとされる食事法「低FODMAP食事法」についてだ。

どうにか改善してほしいと思い、伯母が教えてくれた本でここ数日間猛勉強をしている。

猛勉強とは言っても、漫画で学べる系の読みやすい本だが。

まぁ、それはまた読み切ってから語るとして、忘れていた水やりをしにベランダに出る。

射程の長い太陽の暖色。

秋だなぁ、と思う。

思っていたより外は寒いと感じなくて、ふと街を見ると、秋の夕日に照らされているその様子は、他の季節よりも一段と美しく、そして寂しかった。

秋の夕日はわたしの顔に至り、わたしの瞳の色素を薄くした。

思わず瞬きをした次の時には、もう太陽は山の影に隠れてしまっていた。

あぁ、あまりにこの季節の太陽は早く行ってしまう。

街は陽の気を持つ太陽を失って、陰の気に暮れていく。

夜はわたしの時間だな、と感じる。

けれど、夜は安心するのに寂しいな、とも思う。

花に水をやると、しばらく外で陽を浴びさせていたソネングラスを回収して、部屋に戻る。

この季節の斜めな陽の光では、どれほど充電できたか怪しいけれど。

わたしは、この、どうにも寂しくて、けれど包まれるように安心するこの季節が、大好きでたまらないのです。

晩秋、その季節。

むじゅん

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