【2026年03月10日】「彼は白い花を吐き出した」

むじゅんについて

わたしの父方の祖母が亡くなって、先月で丸7年になる。
当時のわたしは大学の図書館で借りたマヤ文字の本を読み漁っていて、その中に書かれていたことが、不思議とわたしの直面する現実に重なって思えた。


「マヤ文明の人たちは、人が死んで魂が冥界へ旅立つことを『彼は白い花を吐き出した』と表現した」


そのようなことが書かれていた。
わたしは、きっと祖母も白い花を吐き出したんだなと思った。
お花が大好きで、小さなお花畑ももっていた祖母だったから。


あんなに優しい人を知らないというくらい、優しく、それでいてどっしりとした芯のある人だった。
暴力などとは真逆の方向を向いていながら、だからこそそういったものよりもずっと強い人だった。


祖母の育てた野菜や花はすくすく育ち、トトロに出てくる森の木みたいなブロッコリーや、最高に甘いのに抱えきれないほど大きくてずっしりと重い西瓜をよく送ってくれたりした。
花は咲き誇り、甘い香りでわたしたちを癒してくれた。


祖母の白い花の様な魂は、吐き出されてどこにいったのだろうか。
もしまだどこかにいるのなら、自由であたたかく、やわらかに過ごしてくれていたらとてもうれしいなと思う。

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