【2026年03月24日】わたしは忘れないよ

むじゅんについて

近所の建物が崩されて、駐車場になっていた。
更地になったそこは、新しく建物を建てるには微妙な形だったし、まぁ有効活用しようとしたらそうなるよなとは思う。


だけど、どうしても思い浮かぶのは、忘れられないのは、そこにあった柘榴の木のこと。


あの木がとても好きだった。
花も実も写真を撮ったし、わたしのおうちに遊びにきたお友達にも、お散歩がてら紹介した。


柘榴の木に見入っていたら、側のおうちからおじいさんが出てきて、「柘榴の木かね」と話しかけてくれたことがあった。
「柘榴の木、とても素敵ですね」と言うと、おじいさんは「自分は耳が遠くて」というジェスチャーをしてはにかんだ。
たとえ言葉が音として届かなくても。
とても短い時間だったけれど、柘榴の木が微笑ましくささやかな繋がりを生んでくれた。


時の流れに街は少しずつ確実に変わってゆく。
わたしのブログのヘッダー画像にしている、夕日に輝く美しい枯草原は、いまや潰されて住宅地になった。
広島駅の近くの歩道に植えられていた沈丁花の木は、切られてしまって、地面がただアスファルトで埋められた。


とても個人的な感情として、そういった変化に憂いを感じたり、ため息をつくこともある。
変化には、それぞれの事情がある。
それでも、切ない気持ちはたしかにあるし、それは別に否定せずに持っていてもいいんだって思う。
変化はなにも悲しいものだけではないしね。


わたしは忘れないよ。
柘榴の木も、それにまつわるあれこれも。

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