先日、亡くなった大伯母を、みんなで見送ってきました。
大伯母は数年施設に入っていたので、ここ最近は会うこともなかったのに、やっぱりお葬式に行くとぽろぽろ涙が溢れ出して、ハンカチがぐちょぐちょになった。
おばちゃんが亡くなった寂しさはもちろん、おばちゃんたちきょうだいが勢揃いするのは今日が最後なんだなぁと思うと、また涙が溢れる。
病院に入院している、3番目の妹であるおばちゃんは、お葬式に参加できないかもと心配していたら、今日に限って外出させてもらえて、車椅子で駆けつけることができた。
「最後にお葬式に来れて、よかったねぇ」と、車椅子に乗るおばちゃんに声をかける親戚一同は、みんな涙声だ。
亡くなったおばちゃんの娘姉妹が喪主となってお葬式を執り行う。
おばちゃんの生前のエピソードやおばちゃんに対する思いが込められた素敵な喪主の挨拶を聞いていて、ああ、90年の人生を確かに生き抜いた人がいたのだと、そしてその人を今日みんなで集まって送るのだと実感して、じんわりと沁み入るような気持ちになった。
式の最後、お花をみんなで棺の中に入れる。
車椅子からあまり動けない妹のおばちゃんも、みんなのサポートを受けて、花を入れることができた。
花に包まれていくおばちゃんの側には、生前抱きしめたり、体に当てていたぬいぐるみたちが3匹お供をしていた。
くすっと泣き笑いが漏れる。
みんなでその後の火葬と法要にも一緒に行って、本当に最後のお別れをした。
火葬が終わってお骨を拾う時、今や柔らかく砕ける骨の全てに、おばちゃんの生きた証が詰まっているような気がした。
最後、法要に訪れたお寺で、枝垂れ桜が青空に揺れる。
今日は雨の予報だったのに、晴れた。
おばちゃんは無事に天に昇れたかしら。
本当に良い、春の日に。
むじゅん
コメント