彼女の生き様に、わたしは何度はっとさせられたことだろう。
あの、誰よりも真摯にこの世界と向き合うお姫さまに。
↑このイラストはわたしが描いた魂のファンアートです。
millnaさんは、絶望に溢れるこの世界で、フリルを重ねて、リボンを結んで、きらきらを纏って生きている。
黒い世界の中でmillnaさんの色とりどりのドレスが映えている…
と思いきや、彼女は絶望の黒色さえ、美しい夜の帳のように身に纏わせ、星のように輝かせてしまう。
彼女は本当の絶望を知っている。
けれど、誰よりこの世界を、人々を愛している。
その絶望も、愛も、本気だ。
切実だ。
そのひんやりと透明なハートと、職人的手から生み出される品の数々は、
悠久の時を経て成長していった水晶のようであり、洞窟の岩肌を滴り落ちる一滴の清らかな雫のようでもある。
millnaさんの宝石の数々を見ていて生まれた溜め息からは、薔薇の花が咲く気がしている。
細部にまで魂が宿っている彼女の作品、お部屋、そして彼女の在り方そのものが、わたしの心を震わせ、
魂の延命処置を施してくれる。
わたしには宝物がある。
millnaさんがこの世に造り出したものだ。
modern halo crown
科学の力で神様になれるヘッドドレスです。
カワイイカルトオンラインショップより
わたしはこの作品を初めて見た時(YouTubeでmillnaさん本人が身につけていた)、雷に打たれたような衝撃を受けた。
言語化以前の問題で、わたしはこの作品を深く理解したと思った。
そうだ。これだ。
初めて見た作品のはずなのに、わたしは夢の中で、この作品の具現化をずっと望んでいたような気がした。
科学の力で神様に…
わかりみが深すぎると唸るわたし。
わたしの中で、答えはもう決まっていた。
一応迷うふりをしたが、考えずとも結論は変わらなかった。
この冠をお迎えするしかない。
金銭を生み出すの力に乏しいわたしにとって、この冠をお迎えするための金額(¥18,000+諸経費)は痛い出費だった。
でも、買うしかなかったのだ。
わたしは必死に稼いだアルバイト代を、この冠につぎ込むことに決めた。
millnaさんは、お金をLOVEだと言っていた。
何かを買うことは、そのものを作った人に対する「生きろ」じゃん、と。
そして、millnaさんは、常々作品を買ってくれた「あなた」「あなた」「あなた」への感謝を忘れない。
「あなた」が夢を与えてくれたから、今度はわたしが夢を…と。
痺れる。
わたしは、millnaさんにたくさん夢をもらっていたから、感謝の気持ちを伝えたかった。
そして、本当に生意気ながら、買ったタイミングが年末だったため、年末に何か美味しいものを食べてほしいなとも思った。
自分に余裕があるわけでもないのにね。
でも、この気持ちは本物だった。
どきどきしながら注文してしばらく、ついにお家に神様の冠が届いた。
家族に怪しまれないよう、声を殺して喜びに悶え、歓喜の舞を踊る。
段ボールを開ける手が震えていた。
世紀末より世紀末している現在も、きっと大丈夫。
ちょっと科学の力を借りて、頭に冠を乗せるだけで、
わたしは神様になれるんだから。
むじゅん
(modern halo crownは2020年年末にお迎えしました。タイミングによってはmillnaさんのお店でお取り扱いがない場合があるのでご注意ください)
コメント