【無添加せっけん】ラベンダーの花つぶが入ったファーム富田のラベンダーソープ

せっけんの写真 その他
石鹸の写真

人類のみなさん、こんばんは。

むじゅんです。

最近、わたくし、石鹸の良さに目覚めてしまいまして、お風呂でなるべく石鹸を使うチャレンジを一人で開催しております。

今までチューブ状の洗顔フォームを使っていたのを固形石鹸に、液体ボディーソープを使っていたのを固形石鹸に…といった具合です。

どうしてかというと、

  • 石鹸は洗浄成分を固めただけ。水分など余計なものが入っている液体洗浄剤よりもコスパがいい
  • 石鹸は材料がとてもシンプル
  • 石鹸のしっかり洗いあがった感覚が好き

だからです。

石鹸は、偶然手に入れる機会が多かったので、家にあるものを順次使っています。

現在は、北海道の空知郡中富良野町にあるファーム富田の石鹸を使っています。

その名も「シリーズナチュラル ラベンダーソープ」

こちらは、2019年に北海道旅行をした際に、ファーム富田で買ったものです。

使ってみてとても気分の良い石鹸だったので、今回はこのラベンダーソープについてご紹介していきますね!

ラベンダーソープの概要

成分について

ラベンダーソープの写真

ラベンダーソープは、合成着色料合成香料鉱物油原料無配合無添加石鹸です。

成分表を見ると、「石ケン素地・ラベンダー油・ラベンダー花・トコフェロール」とあります。

石ケン素地は、簡単に言えば動植物の油脂にアルカリを加えたもの。

ラベンダー油はラベンダーから抽出したオイル。

ラベンダー花はそのままラベンダーの花。

トコフェロールは、一般的にビタミンEと呼ばれ、酸化防止のために加えられているそうです。

トコフェロールは自然界に多く分布していますが、特に植物油に多く含まれるようです。

成分表示の写真

素肌のことを考えて作った、石けんです。

無添加

と謳うだけあって、とてもシンプルな石鹸です。

特徴的なラベンダーの香りも、合成香料などではなく、ファーム富田が誇る本物のラベンダーによるものとなっています。

そして、なんと石鹸にはラベンダーのお花が入っているんです。

香ってよし、見てよしですね。

また、100時間釜焚きされている石鹸だそうで、手間ひまに惹かれてしまいます。

使い心地

せっけんの写真

石鹸は円形で、裏側はボコッと凹んでいます。

上の写真は開封したてのもの。

少し歪な形がまた愛しい。

水で濡らすと、少し粘り気を帯びたような触り心地に変化します。

それでは、泡立ててみましょう。

泡の写真

無印良品の「泡立てボール・小」を使って泡立ててみました。

おお!もこもこです。

他の石鹸と比べると、意外にも泡の粘り気、硬さはゆるめですが、滑らかないい泡です。

何より香りがいい!!!

もう、石鹸を開封した瞬間から、ラベンダーのいい香りがふわっと辺りに漂います。

わたしはエッセンシャルオイルで芳香欲をする人間なのですが、正直ラベンダーの精油は香りが強くてそこまで好みではない…。

でも、この石鹸のラベンダーの香りはほのかでとても良い香りだと感じました。

この香り、泡立てて洗っているときはもちろん、浴室に置いておくだけでも香るんです。

脱衣室の方までほのかな芳香が漂うので、癒し効果は抜群です。

顔を泡で包むと、それはもう素晴らしい香りに包まれます。

泡を洗い流すとき、すこしぬめりが残りやすいので、しっかり何度も洗い流すことが大切です。

顔にも体にも使いましたが、さっぱり洗うことができました

現在ファーム富田は休園中ですが、オンラインショッピングで購入することができるようです。

ファーム富田のオンラインショップのリンクを貼っておきます。

シリーズナチュラル ラベンダーソープ
☆人気No.1商品☆ 100時間釜焚きされた石けんに、リラックス効果が高いといわれるラベンダーオイル、ラベンダー粉末を配合しました。 合成着色料、合成香料および旧指定成分を一切含んでおりません...

富田ファームについて

富田ファームとむじゅんの出会い

花畑の写真
2019年筆者撮影

ラベンダーソープを販売しているファーム富田は、北海道空知郡中富良野町にあります。

ラベンダーを中心として、四季の様々な花々を楽しむことができます。

わたしは2019年の9月中旬に北海道旅行で訪れました。

最初は「まあ、花がきれいな場所なんだろうな」くらいにしか思っておらず、あまり期待していなかったわたし。

しかし、実際に行ってみると、あまりの魅力に、当初の予定滞在時間を大幅に超えて滞在してしまいました。

何より魅了されたのは、圧巻の花畑

花畑の写真
2019年筆者撮影

残念ながらタイミングが合わず、ファーム富田を象徴するラベンダーが咲き誇る様子を見ることは叶いませんでした。

それでも色鮮やかな花々が畝に沿って咲き乱れる様子は、わたしの目に鮮烈に焼き付きました。

そしてわたしは、北海道の自然豊かな地域の、山々に抱かれているような、清涼で大らかな雰囲気が大好きです。

ファーム富田では、咲き乱れる花々が美しいのはもちろん、その後ろには大きな山々がそびえたっています。

ファーム富田の写真
2019年筆者撮影

あまりに豊かな風景を見て抱いた幸福感を、今でも忘れることができません。

姫りんごの写真
2019年筆者撮影
洋ナシの写真
2019年筆者撮影

ファーム富田の歴史

2019年筆者撮影

こんなに素敵なファーム富田ですが、世界情勢にも左右され、決して順風満帆なわけではなかったようです。

調べてみたらとても興味深かったので、ここからは少し歴史のお話をしましょう。

1937年、曽田香料の創始者である曽田政治氏によって、フランスからラベンダーの種5kgが日本にもたらされました。

Photo by <a href="https://unsplash.com/@otutunaru?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Olga Tutunaru</a> on <a href="https://unsplash.com/?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>

日本の中でも北海道はラベンダー栽培に向いている土地であることがわかり、1952年に中富良野でのラベンダー栽培が開始されました。

そんな中、1958年、富田忠雄・幸子夫妻もラベンダー栽培を本格的に開始しました。

1970年にはラベンダーの栽培がピークに。

なんと、北海道全体でラベンダーオイルを5t生産し、その大半が富良野での生産だったそうです。

植物のオイルは、元となる植物からたくさんとれるわけではありませんから、オイルだけで5tも生産していたことがいかにすごいかわかります。

当時はラベンダー畑がたくさんあって圧巻だったでしょうね。

Photo by <a href="https://unsplash.com/@idmytro?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Dimitri Iakymuk</a> on <a href="https://unsplash.com/?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>

しかし、ここで暗雲が立ち込めます。

合成香料を作る技術が発展したこと、貿易の自由化によって安価な輸入香料が台頭したことで、国産の天然香料の原料であるラベンダーの需要が低下してしまったのです。

遂に香料会社がラベンダーオイルの買い上げを中止し、富良野のラベンダー畑のほとんどが姿を消しました。

暗雲の写真

ファーム富田は、この苦境を、稲作で生計を立てながら耐え忍んだといいます。

しかし、ここで希望の光が…!

1976年、国鉄のカレンダーに北海道のラベンダー畑の写真が掲載されたのです。

次第に観光客が訪れるようになっていきました。

トンネルの写真

しかし、香料作物としてのラベンダーは限界…。

そんな時、ファーム富田の人は旅行者からポプリとサシェの作り方を教わりました

畑の管理費用だけでも…

と思い、1977年に玄関先でポプリやサシェの販売を始めたそうです。

そのうち、1980年には独自に蒸留を行い、ラベンダーオイルの抽出に成功。

オリジナル香水を開発するようになります。

1987年に石けん製造業の免許を取得し、本記事でご紹介した「シリーズナチュラル ラベンダーソープ」を発売。

1990年、南フランスのラベンダー生産者組織により、ラベンダー栽培功労者の称号「プロヴァンス・ラベンダー修道騎士」を授与されました。

プロヴァンスといえば、ラベンダーの一大産地ですよね。

2019年には南フランスで「ラベンダー修道騎士」を改めて授与されたそうです。

このような苦境を乗り越え、ファーム富田は愛される場所となったのでした。

北海道で有名な薄荷〔はっか〕も、香料作物として同じような憂き目にあったと聞いたことがあります。

合成香料ではなく、天然香料の香りを愛する者として、ファーム富田がラベンダーを大切に守り続けてくれたことを本当に喜ばしく思います。

ファーム富田のみなさんの並々ならぬ努力に感謝です。

また、個人的に素晴らしいと思ったのは、ファーム富田が危機に瀕した際、旅人から教わったポプリやサシェの作成を柔軟に取り入れたこと。

その柔軟さが、ファーム富田の未来に繋がっていたことは言うまでもありません。

2019年筆者撮影
2019年筆者撮影

↑こちらは園内のドライフラワーの舎。オランダのフラワーデザイナーであるレン・オークメイド氏のドライフラワーアレンジメントを見ることができる。

おわりに

せっけんと泡立てネットの写真

今回は、ラベンダーソープとファーム富田についてご紹介してみました。

いかがでしたでしょうか。

少しでも魅力が伝わっていたらいいなぁと思うばかりです。

こちらにラベンダーソープが販売されているページと、ファーム富田のホームページのリンクを貼っておきます。

ラベンダーソープが販売されているファーム富田のオンラインショッピングサイト

シリーズナチュラル ラベンダーソープ
☆人気No.1商品☆ 100時間釜焚きされた石けんに、リラックス効果が高いといわれるラベンダーオイル、ラベンダー粉末を配合しました。 合成着色料、合成香料および旧指定成分を一切含んでおりません...

ファーム富田の公式サイト

北海道のラベンダー畑「ファーム富田」オフィシャルサイト
ラベンダーで有名な北海道中富良野町にある「ファーム富田」。広大なラベンダー畑から降り注ぐアロマのシャワーやラベンダーソフトクリームが人気。また通販サイトも運営していますので、好みの商品をお取り寄せください。

ちなみにファーム富田は3月2日現在、冬季休園中

ファーム富田のブログを見たところ、雪で真っ白でした!

4月から営業再開のようなので、暖かくなったら行ってみてくださいね。

わたしも北海道行きたいなぁ。

大好きなんです。

空が広く、山が大きく、冷涼で大らかな空気、おいしいご飯…。

早く自由に旅に出ることができる世界になると良いですね。

それではまた次回!

おやすみなさい。

参考WEB

ファーム富田,2009,「シリーズナチュラル ラベンダーソープ」,https://shop-         hanabito.net/item/detail.asp?id=32,2022年3月1日取得

ファーム富田,2014,「ファーム富田のラベンダー商品」,https://www.farm-tomita.co.jp/shop/,2022年3月1日取得

ファーム富田,2014,「ファーム富田の歴史」,https://www.farm-tomita.co.jp/history/,2022年3月1日取得

ファーム富田,2014,「ホーム」,https://www.farm-tomita.co.jp/,2022年3月1日取得

化粧品成分オンライン,2021,「化粧品配合成分『トコフェロール』の総合レポート」,https://cosmetic-ingredients.org/antioxidants/3219/,2022年3月1日取得

MIYOSHI,2022,「無添加石鹸は何から作られる?成分や合成洗剤との違い」,https://miyoshisoap.co.jp/blogs/soap-life/mutenka5#:~:text=%E7%84%A1%E6%B7%BB%E5%8A%A0%E7%9F%B3%E9%B9%B8%E3%81%A8%E3%81%AF%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%89%A9%E8%B3%AA%E3%81%8C%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C,%E7%9F%B3%E9%B9%B8%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82,2022年3月1日取得

MIYOSHI,2022,「石ケン素地とは?無添加石鹸に含まれる成分について解説」,https://miyoshisoap.co.jp/blogs/soap-life/mutenka14#:~:text=%E7%9F%B3%E3%82%B1%E3%83%B3%E7%B4%A0%E5%9C%B0%E3%81%A8%E3%81%AF%E7%9F%B3%E9%B9%B8%E3%81%AE%E6%88%90%E5%88%86%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8,%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82,2022年3月1日取得

コメント

タイトルとURLをコピーしました