【2025年03月05日】美しいこの世界と

Heart

こんにちは。こんばんは。

今日辺りから少し自分の中の霧が晴れてきたと感じるむじゅんです。

うん。ちょっとずつやるべきことがわかってきたぞ。


自分の状況や向いていること、やるべきことを見極めるのって、案外難しいものです。

特に心身ともに調子が悪い時には。

自分と他の誰かは得意なことも使命も、授かった能力も違うはずなのに、自分が持っているものを見失うと、無闇に憧れて、自分にないものを数えてしまいがちだなぁって。

でも、もう自分の輝きは自分の中に既にあったのだった。

みんなもそうなんだよ。

心身ともに調子が悪い時や忙しい時、わたしたちは我を失って、自分が進む道が見えなくなってしまう。

「忙しい」という言葉が自分の心が亡くなると書くように。


この半年間、わたしは目まぐるしく変化してきた。

とあるきっかけで歯車が回り始め、どん底にいたわたしに新しい風が吹いて、色んな挑戦をさせてもらった。

とにかく頂いた挑戦の機会にがむしゃらに挑み続けた。

本当にその一つ一つに、関わってくださったすべての人に、感謝している。

ありがとうございます。


どの経験も決して無駄にはなっていない。

本当に。

その上で、振り返りの時期が必要だった。

自身が得た経験から、改めてわたしはどのような道を進むべきか。

どのような志で道を進んでいくべきか。

何を大切にして生きていくのか。

色んな経験をした上でしかわからないことがある。

だから、今だったのだ。

心身ともに調子が悪いというのはとても辛い。

けれど、今までのように、先の見えない暗闇の中にいるのとは少し、いや、全然違うのだという体感がある。


この期間、実は新たな挑戦もしたし、たくさん気づきや学びを得る時間にもなった。

めちゃくちゃ勉強した。


不思議と今日、わたしの中で陰と陽が転じるような感覚があった。

霧を抜け始めたという感覚が。

もちろん、冬至の後いきなり夏至にならないのと同じで、変化は急激ではないかもしれない。

けれど、少しずつ、また、再開したい。

そして、進化していきたい。

自分の足ですっくと立ち、授かった自分の個性、能力を活かして、生きていきたい。


苦しみの中にいたある日、わたしの中にこんな言葉が降りてきた。

「わたしの仕事は癒すことだ。おじいちゃんやおばあちゃんの手を、そっとさするような」と。

一般的な意味での働くことができていないわたし自身が許せなくて、心を罰し、殺してきたわたしにとって、にわかには受け入れられなかった言葉だったけれど、今では間違いなくわたしの使命を天が教えてくれたのだと思う。

その言葉を授かり、すぐには受け入れられなかった当時ですら、不思議とこの言葉は水面に映る光の道のように、自分にとっての大切な道標になると感じられた。


わたしはたくさんの人に癒してもらい、ひどい状況から少しずつ自分を癒す感覚を取り戻していき、今ここに生きている。

去年の春頃の自分の日記を見返していて、言葉を失った。

「わたし、生きているのか死んでいるのかわからないな」

とあった。

そうだ。わたし、お腹の痛みとひどい下痢で、一日のうちで寝ている時間のほうが多かったし、精神的な状況もひどいものだったんだ。

ほぼ寝たきりだったし、スーパーに買い物に行くだけで体調を崩して寝込んだ。

そして、そんな自分をまた責めた。

でも、今、その時には信じられなかったほどに、回復してきた。

なんてありがたいんだろう。幸せなんだろう。


今年の1月に、心とお腹を病んで9〜10年目で初めて、「あれ、もしかして心、良くなった?なんなら治った?」と感じられた。

実際にはまだ波があって、そう簡単に快調が続くわけではなかったのだが、わたしにとっては奇跡のようなことで、そう感じられることが泣きたいくらい幸せだった。

そんな時が来ることすら、もう長い間信じられなくなっていたから。


癒されてきて、世界の美しさを感じる時が増えた。

懐かしい感覚。

昔、わたしがもっていた感覚。

けれど、たくさん傷ついて、鈍くしていった感覚。

わたしの繊毛のような感覚は、確かにあったのだ。

辛い中学時代の自転車での登下校の時、あまりの夕景の美しさに涙を流したことを思い出した。

あの時は、繊細な感覚は学校生活を送る上での邪魔者にされていて、自分はおかしいのではないかと思い、辛かった。

でも、この感性こそ、紛れもなく贈り物だったのだ。

時を経て今、わたしは部屋から見える夕日に手を合わせて感謝をしている。

感じられることの喜びよ。

世界は美しい。

わたしも、この世界に美しい仕事をもってお返しがしたい。

愛のために生きていきたい。

わたしは美しいこの世界と、調和して生きたい。

ひたむきに進むこと。

大切なことは変わらない。

波に抗うのではなく、力を抜いて乗りこなせるように。

長くなったけれど、わたしの今の想いでした。


むじゅん

むじゅん
「文化的スローライフ」模索者

自然を愛し、魂を通わせる音楽家。
音楽のほかにも、文章、詩、絵、朗読、映像、そして農業など、様々な表現を試みる。
少しずつ自分で食べ物を作りながら、心と体が弱いわたしたちのための「文化的スローライフ」を模索している。

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