【2024年08月16日】母なる大地の腹から、産まれ直す

Heart

お久しぶりです。
むじゅんです。

多忙と体調不良で、気づけば長らく更新しておりませんでしたね。
不思議とタイミングというものは重なるもので、家族が立て続けに調子を崩したり、今抱えているプロジェクトが同時進行で6個あったり…。
怒涛の7月から8月を生きています。
7月はお腹の調子が少しよかったけど、また8月は悪くなったり…。
人生波乗りだ。
でも、たくさん気づきも得られたので、悪いことばかりじゃない。

お盆は、妹が帰省したので、家族で1泊2日の県内ミニ旅行に行ってきました。
最初に訪れたのは秋吉台にある秋芳洞という洞窟。
長らく行っていなかったので、ずっと行きたいと思っていたところでした。

わたしは洞窟というものにとてもインスピレーションをもらっています。
以前書いた「洞」という詩は、小学4年生の時、秋芳洞の近くにある景清洞という洞窟の奥地で、みんなでライト一斉に消して、完全なる暗闇の中に身を置いた体験が核となっています。
その時、不思議とあんまり怖くなくて、真っ暗闇が次第に赤色を帯びて見えたのです。
それは瞼の裏側の赤のようで、自分と暗闇と洞窟が一体になるような体験でした。

そのずっと後、姫神について書かれた本で、洞窟とは、女性、大地母神の象徴で、女性の子宮との共通性があることを知りました。
湿っていて、空間で、年中人間にとって過ごしやすい温度で、守られていて…。
ハッとしたのを覚えています。
そうか、洞窟は大地のお腹の中だったのか、と。

そういう体験をしていましたから、秋芳洞に久しぶりに訪れた時、なんだか安心感のような、懐かしいような感じがしたのでした。
洞に入る前からとても気持ちがいい冷たい風が吹いていて、こんこんと湧き出て川となる清水。
岩肌はぬるりと滑らかで湿っていて、ぬらぬらと光っていました。
涼を求めて、たくさんの人たちが訪れていました。
老若男女、みな、自然の造形にため息をつきながら、列を作って一心に奥地へ向かっていきます。

ああ、わたしたちは今、母の胎内の帰ってきているのだと、そう思いました。
不思議なくらい、洞窟の入り口は女陰の入り口のよう。
いつも快適な温度で保たれている洞内にいると、母なる大地が「おかえりなさい。外の世界に疲れたら、わたしの腹の中に、いつでも帰ってきていいのだよ」と言ってくれているようでした。

洞窟から出る時は、まるで生まれ直すような気持ちになりました。
ああ、わたしたちはまた厳しい外界に出なければならない。
けれど、またいつでも母神のお腹の中に戻ることができる。
そして、生まれ直すことができる。
そう思うと、さっきまで厳しいなと思っていた太陽の光が、とてもありがたいものに思えてきました。

わたしたちは、いつでも行き来することができる。
そう、心強く思いました。

むじゅん

コメント

タイトルとURLをコピーしました