【2022年5月13日】食への挑戦は果敢に、何度でも。

むじゅんの活動

2022年5月13日(金)

おばあちゃんの家の庭には、美しい芍薬が咲いている。

牡丹の花が先んじてその花を散らした後、芍薬はその美しい花弁を開く。

最近のわたしは、色々な見向きもされていない食材を探すのに熱心で、これまでも雑草の酸葉や、

柿の葉、庭の木瓜の実など、実は食べられるものに挑んできた。

もちろん、食べられるかどうか、毒がないかどうかは調べた上で。

わたしは、2021年の夏、とある道の駅で思わぬもののジャムを見つけた。

そう、椿の花のジャムだ。

椿の花って食べられるのか!という驚き。

驚くほど鮮やかな赤色。

買って食べてみると、クセもなく、ヨーグルトと合わせて食べるとなんとも言えないシャキシャキ感が癖になる美味しいジャムだった。

感激するわたし。

以前より、薔薇の花がジャムになることは知っていたけれど、椿の花もジャムにできるなんて……。

おばあちゃんの家の庭の芍薬を見て、わたしは閃く。

「芍薬の花って食べられるのかしら。そして、ジャムにできないかしら」と。

調べると、毒はなく、食べることもできるらしい。

調べたサイトでは天ぷらにしていた。

芍薬の花をジャムにした事例はなかったが、挑戦してみることに。

だが、もう結論を言ってしまおう。

このジャム作りは失敗だった。

わくわくしながら美しく美味しいジャムができることを夢見ている当時のわたしには、知る由もなかったけれど。

花を分解して綺麗に洗う。

ピンクの芍薬の花びら

結構こういった花の中には虫や蜘蛛、ゴミなどが紛れ込んでいるので、よくよく気を付けて洗浄しなければならない。

なんて美しいんだろう。

ため息が出るほどに美しい芍薬の花弁に触れる喜び。

ピンクと白の芍薬の花びら

薔薇ジャムの作り方を参考にする。

色を綺麗にするため、先に花弁の汁を絞っておき、後で、花びらに加えて火を加える、

花びらは先に水と煮て、砂糖を加えて煮詰める。

芍薬の花を絞った写真

煮てしばらくすると、あることに気づく。

なんだかジャムから絶妙に不快な青臭さが漂い始めたのだ。

芍薬の花を煮ている写真

最初は気のせいだと思っていたが、段々無視できないほどの臭いに。

しっかり熱すればこの臭いは消えるかと思ったが、結局最後まで消えることはなかった。

そして、最中段階でした味見。

!!!!!!!!!!

苦い!!!!!!!!渋い!!!!!!!!!

はい。そうなんです。

はっきり言って、このジャム大変不味かったのです。

(汁を先に取っておいたおかげか、色はびっくりするくらい綺麗なピンクのジャムになった)

わたしは激しく後悔の念を抱いた。

好奇心から、砂糖やガス代を無駄にして、とんでもないものを生み出してしまった、と。

泣きたくなったし、申し訳なくなった。

幸い、母は「何事も挑戦よ。芍薬のジャムがおいしくないって分かっただけでも経験になったじゃん」と明るく諭してくれたので、すごく救われた。

なので、わたしも、恥ずかしいけれどこのブログに失敗の記録としてこのことを記しておく。

いつか、「芍薬のジャムを作りたい」と思ったわたしみたいな好奇心旺盛な人の助けになるように。

知り合いのおじさんに、こう言われた。

「むじゅんちゃんのやっていることはとても意義があるよ。

今から世界で何が起きるかわからない。食糧もいつ供給が不安定になってもおかしくない。

そんな時、身の回りにある何が食べられて、しかもどうやったらおいしく食べられるのか。

それはとても貴重な情報になる。」

今回の芍薬ジャムの失敗にはとても落ち込んだけれど、でも、多くの人が忘れている実は美味しいものの探求は、これからも続けてみたいと思った。

いい勉強をさせてもらいました。

ありがとう。

むじゅん

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