2023年2月12日、岩国ロックカントリーでの「タニダ食堂vol.10〜タニダ店長生誕祭〜」ありがとうございました。
わたしはブロブフィッシュの一員として、参加させていただきました。
ブロブフィッシュでの本番も早3回目。
ありがたいことに、人のご縁で延命され続けています。
今回の本番はとりわけ感謝と幸せな気持ちでこの身がいっぱいになって、はち切れそうになりました。
たくさんの方に喜んでいただけたことがひりひりと感じられて、たくさんの方から温かなお言葉をいただきました。
うれしくて、うれしくて、夢を見ているような…。
特に、本番が終わって撤退しようという時、とある女性から掛けられた言葉。
「あなたは本当に綺麗な声をしてる」
わたしは、気づいたら泣いていました。
わたしは昔、いじめられていて、「声が変だ」と笑われ、一時期歌おうとすると声が出なくなってしまう程、自分の声に悩んできました。
でも表現したい。
声を出して、表現したい。
実は、歌や朗読といった活動を始めたのは、自分の声を肯定できるようになりたいというのも大きな理由なのでした。
わたしに声を掛けてくださった女性は、自身がボイストレーナーであることをわたしに明かし、真っ直ぐにわたしを見つめて改めてわたしのことを肯定してくれました。
わたしはうれしさに身を震わせ、泣きながら楽屋へ戻って行きました。
楽屋にはメンバーや共演者の方がいて、何故か泣きながら戻ってきたわたしを温かく迎え入れてくれました。
この世、特に日本なのかはわかりません。
音楽に限らずですが、表現しようとすると、何かと否定から入られる環境が多くあると思います。
わたしも、ピアノ教室や吹奏楽部でいつも失敗を恐れながら音楽をしていました。
怒られるのが、違うと言われるのが怖かった。
特に吹奏楽部では否定されるのが当たり前で、何度も突発性難聴になりました。
怖くてチューニングの音が出なくなったり。
音への否定は段々と人格の否定に発展していく。
そして、気づけば心身ともに深刻なダメージを受けていました。
確かにそういった厳しさによって到達できる世界もあると思うし、わたし自身、音楽の基礎をたくさん学びました。
間違いなく今の表現に全てがつながっています。
でも、もし悩み苦しんでいる人がいるなら、表現したいと心から願っているのに、環境による否定に押しつぶされそうな人がいるのなら、思い出してほしい。
あなたは表現してもいいのだと。
あなたの表現が、大切なのだと。
そして、わたしがいるということを。
わたしは、もしどんなに技術的には下手くそでも、天性の才能に恵まれていなくても、表現したいと心から望み、表す人を心から愛します。
例え楽器が弾けなくても、楽しそうに一緒に手を叩いてくれる人を愛するし、はにかみながらも書き溜めた言葉を打ち明けてくれる人を愛します。
ありがとう、皆さん。
愛しています。
むじゅん
(写真撮影:雨告歩さま)
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